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《みちる》 Come & Go

Hi! 今日は『 Come & Go 』のお話をしましょう。

‘come’と‘go’? 
そんな易しい単語は中1だって知っているよ!  
今では、小学生も幼稚園児も知っているよ!
               …って言われそうですね。

そうなんです。
でも今日は 誰でも知っているはずのこの単語について
お話をしたくなりました。



あるメディアの企画で、こんなドキュメンタリーがありました。
日本人のファッションデザイナーを目指す青年が、
考案した自分の作品を、自分で海外に売りこみに行くという企画です。
そのドキュメンタリーの主人公となる若い茶髪の青年は
「自分の作品を見てもらえば大丈夫」と最初から自信満々でした。

でも、言葉が通じない、知人もいない…、
そんな状況では、外国の見知らぬ人の作品を誰も取り合ってくれません。
それでも彼が積極的に働きかけた甲斐あって、
やっと一人のディーラーが興味を示してくれました。

彼は公衆電話からディーラーに直接電話して、
会う約束をすることになりました。
電話は、会って話すよりも ずっと話しにくいことがあります。
相手の顔の表情が見えないのですから。
でも、彼は自信たっぷりにアポをとっていました。

“ At three!  I'll go at three!”

どうも「3時にディーラーの所に行く」と彼は言いたいようでした。
私は「あれ…?」と感じました。

案の定、アポの時間と場所が正確に伝わっていなかったようで、
結局、彼の交渉は不成立に終わりました。
しかも、そのディーラーからはあらためて会う約束をする前に、
返事が書面で送られて来たのでした。

作品を見るまでもない。‘communication’ができないことは、
 交渉以前の問題であり、会って話すことは難しい

というような厳しいことが そこに書かれてありました。

これは決して‘go’の使い方だけで不成立になったのではないと
思いたい気持ちになりました。

それでも彼は、今後も自分の作品で勝負すると言っていました。

若い彼もきっといろいろな経験を経て、
これから大きく成長していくだろうと思います。

‘come’と‘go’は、日頃からよく使いますし、
誰でも知っているはずの単語だけに、とても重要なのですね。

「へぇ、そんなに重要?」と言う人のために、
今日はバッチリお話ししておきましょう。



例1
 AさんとBさんが、それぞれの家で電話で話しています。

Aさん:「今日、ぼくの家に来ない?」
      “Would you come to my house today?”
Bさん:「いいよ。後で行くね。」
      “Sure. I'll come over later.”

この場合のBさんの「行く」は、あの青年の場合と
同様に‘go’を使いません。
「受けている相手側」(Aさんの立場)になって
‘come’を使います。
重要なことは「話し相手」と「自分」の間で行き来する場合は、
‘come’になります。





例2
 お母さんが‘dining room’で呼んでいます。

母:「ごはんですよ。みんな、いらっしゃい。」
  “Dinner is ready.  Come down, everybody.”
皆:「は~い。今行きます。」
  “O.K. We are coming.

この場合も皆は「呼んでいるお母さん」の方に「行く」のですが
‘come’を使います。





例3
 AさんとBさんが、それぞれの家で電話で話しています。

Aさん:「明日、図書館へ行かない?」
    “Shall we go to the library tomorrow?”
Bさん:「うん、行こう。ぼくは1時頃に行くよ」
    “Yes, let's. I'll go there about one.”

この場合は、AさんもBさんも「相手の家」ではなく、
別の場所である「図書館」へ行くので‘
go’を使います。
つまり、例のデザイナーの青年は‘go’を使っていたので、
相手のところへ行くのではなく、別の場所へ「行く」という意味に
なるわけです。
‘come’は「来る」、‘go’は「行く」ではなく、
位置関係で使い分けをします。





例4
 ‘come home’と‘go home’も「帰る」と訳しますが、
 同じように使い分けをします。

「5時までに家に帰ります」と言う時も状況によって変わります。

学校で友達に話す時は
“I'll go home by five.”
電話で家に連絡する時は
“I'll come home by five.”





例5
 「連れて(持って)来る」「連れて(持って)行く」の‘bring’と
 ‘take’の使い方も同じです。

「(あなたの家に)ぼくの友達を連れて行ってもいい?」
“Can I bring my friend with me?”
「今度、あなたをコンサートに連れて行こう。」
“I'll take you to the concert next time.”





‘Come & Go’って、本当に重要ですね。

「そんなこと考えていたら、うっかり英語が使えない!」
という人がいるでしょうか?
大丈夫!! 
「慣れてきたら、自然に使っていた…」
という人ばかりです。
ただし、‘Come & Go’の使い方をこのブログなどで一度でも
読んで知っている人
に限りますけどね。

車の運転だって同じです。
「曲がる時はその手前で減速して、角の所で少しアクセルを踏んで…」
と教習所で
習いました。その時は…
「ゼッタイ直線コースしか走らないぞ!走行中にそんなことを
 考えられない!」と思ったものです。
でも慣れてくると、一つ一つ考えなくても曲がる前には手足が
自然に減速態勢になって動いています。
それは、一度でも習って覚えたことがあることだからです。

皆さんも大きな‘chance’をつかむために、
ぜひ、このことを頭に入れておいてくださいね。

そしてもし、海外で奮闘しているあの青年のような日本人を
見かけたら、‘Come & Go’の話をしてあげてくださいね。




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プロフィール

【みちる先生】
横浜市出身。
英語教育と日本語教育にたずさわり、その教え子達は現在、世界の第一線で活躍中。
また数多くの国々を訪問し、国際交流のボランティア活動も展開。

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