《みちる》 My 辞書
Hi! 今日は『辞書』の話をしましょう。
…と言っても、市販されている『辞書』のことではありません。
『My 辞書』についてです。
英語を学習する人にとって、少しでも英語で話す機会があったら、
すぐに try したくなりますよね。
「よーし、頑張ってしゃべるぞ!」と英語を使おうとした瞬間、
相手の外国人から日本語で「なにかご用ですか?」なんて言われたら、
…どんな気持ちがしますか?
「50%ホッとするけど、50%ガッカリする…」
これが多くの日本人の本音かもしれませんね。
ところが「日本をもっと知りたい」「日本語を勉強したい」などと
日本文化や日本語の習得を目的に来日している外国人にとって
英語などの母国語で話しかけられることは、
90%以上 ガッカリすることなのだそうです。
それで私は、日本国内にいるときは、外国人には必ず日本語で
話しかけるようにしています。
ただ少しゆっくりと、正確な標準語を使うように心がけています。
英会話学校の講師のキャサリンさんは
私の「日本語クラス」の生徒でもありました。
祖国のアメリカでは大学生で、単位の一環として、
一年間、日本で生活し勉強しているのだそうです。
ある日、授業が終わった後、彼女が私に日本語で話しかけてきました。
「わたしのアパートに…」と言いながら、
バッグから小さなメモ帳を出し、それを横目で見ながら言いました。
「…『ねこのひたいほどの』にわがあります。
きのう、チューリップをうえました」
「え?」
私は突然『猫の額…』なんて言われたことに、びっくりしました。
「…そうですか。でも、ずいぶん難しい言葉を知っていますね…」
「はい、せんしゅう、おぼえました。つかいかたはいいですか?
これは、『My 辞書』です」
と、小さなメモ帳を見せてくれました。
そこには「ひらがな」「ローマ字」「漢字」「英語」「図解」等を
使って、色々なことがぎっしりと書いてありました。
彼女の『My 辞書』に書かれていた一部をご紹介しましょう。
*日本人の家に招かれた時、
ドアを入りながら「おじゃまします」
ドアを入った後で、靴を脱いでそろえる。

帰る時は、バッグを持って
「わたし、そろそろ…」
「きょうはありがとうございました」
玄関を出るとき
・(何か飲食をしていた場合)
「どうもごちそうさまでした」
・(夜の場合)
「おやすみなさい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*仕事が終わって職場を出る時、
・目上の人には「おさきに しつれいします」
・同僚には「おつかれさま」「おさきに」
クラスが終わった時、
・先生には「ありがとうございました」
×「おつかれさま」
・生徒には「さようなら。また らいしゅう…」
×「おつかれさま」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*駅のアナウンス
「2ばんせんに、でんしゃが まいります。
あぶないですから、はくせんの うちがわに
おさがりください」
(その後に英語でその意味が細かく書いてある)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*葬儀に出席した時
(お焼香の仕方を図解と英語で説明してある)
・遺族には「このたびは…」
then give a deep bow(そして 深々とお辞儀)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*病院へ見舞いに行く時
(植木鉢の花を持っていかないことが説明してある)
‘Taking root’in Japanese sounds like ‘staying in bed long.’
(「根付く」は「寝付く」に通じるため)
その『My 辞書』には、日本の日常生活の中で彼女が知った、
様々なことが書き連ねてあったのです。
彼女にとって『覚えにくい漢字』や『まちがえやすい言葉』、
さらには『アクセントの違い』も沢山書いてありました。
もっと驚いたことがあります。
それは、その『My 辞書』の使い方です。
「『My 辞書』にかいたことばは、すぐ つかいます。
だいたい5かい、いろいろなひとにつかいます。
As often as possible.(できるだけ何回も)」
…と、彼女は言うのです。
「それは良いことですね」と私は頷いたものの、
小さな疑問が頭に浮かびました。
「でも、お葬式での表現は どうやってすぐに使うの?
そんなに度々あることではないでしょう?」
と訊くと、キャサリンは微笑んで答えました。
「そのときは、ともだちや だれかに すぐ おしえます。
To teach is to learn, you know ?
(教えることは学ぶことって言うでしょ?)」
「なるほど」と私は また頷きました。
自分で作った 自分のための 完全自己流の『My 辞書』…
それさえあったら、もしかすると分厚い参考書や高価な辞書よりも
便利かもしれませんね。
そして、その『My 辞書』に書かれた言葉、事柄、習慣のすべてを、
確実に全部身につけようと工夫している彼女の「実践力」に、
私は心を動かされました。

…と言っても、市販されている『辞書』のことではありません。
『My 辞書』についてです。
英語を学習する人にとって、少しでも英語で話す機会があったら、
すぐに try したくなりますよね。
「よーし、頑張ってしゃべるぞ!」と英語を使おうとした瞬間、
相手の外国人から日本語で「なにかご用ですか?」なんて言われたら、
…どんな気持ちがしますか?
「50%ホッとするけど、50%ガッカリする…」
これが多くの日本人の本音かもしれませんね。
ところが「日本をもっと知りたい」「日本語を勉強したい」などと
日本文化や日本語の習得を目的に来日している外国人にとって
英語などの母国語で話しかけられることは、
90%以上 ガッカリすることなのだそうです。
それで私は、日本国内にいるときは、外国人には必ず日本語で
話しかけるようにしています。
ただ少しゆっくりと、正確な標準語を使うように心がけています。
英会話学校の講師のキャサリンさんは
私の「日本語クラス」の生徒でもありました。
祖国のアメリカでは大学生で、単位の一環として、
一年間、日本で生活し勉強しているのだそうです。
ある日、授業が終わった後、彼女が私に日本語で話しかけてきました。
「わたしのアパートに…」と言いながら、
バッグから小さなメモ帳を出し、それを横目で見ながら言いました。
「…『ねこのひたいほどの』にわがあります。
きのう、チューリップをうえました」
「え?」
私は突然『猫の額…』なんて言われたことに、びっくりしました。
「…そうですか。でも、ずいぶん難しい言葉を知っていますね…」
「はい、せんしゅう、おぼえました。つかいかたはいいですか?
これは、『My 辞書』です」
と、小さなメモ帳を見せてくれました。
そこには「ひらがな」「ローマ字」「漢字」「英語」「図解」等を
使って、色々なことがぎっしりと書いてありました。
彼女の『My 辞書』に書かれていた一部をご紹介しましょう。
*日本人の家に招かれた時、
ドアを入りながら「おじゃまします」
ドアを入った後で、靴を脱いでそろえる。

帰る時は、バッグを持って
「わたし、そろそろ…」
「きょうはありがとうございました」
玄関を出るとき
・(何か飲食をしていた場合)
「どうもごちそうさまでした」
・(夜の場合)
「おやすみなさい」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*仕事が終わって職場を出る時、
・目上の人には「おさきに しつれいします」
・同僚には「おつかれさま」「おさきに」
クラスが終わった時、
・先生には「ありがとうございました」
×「おつかれさま」
・生徒には「さようなら。また らいしゅう…」
×「おつかれさま」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*駅のアナウンス
「2ばんせんに、でんしゃが まいります。
あぶないですから、はくせんの うちがわに
おさがりください」
(その後に英語でその意味が細かく書いてある)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*葬儀に出席した時
(お焼香の仕方を図解と英語で説明してある)
・遺族には「このたびは…」
then give a deep bow(そして 深々とお辞儀)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
*病院へ見舞いに行く時
(植木鉢の花を持っていかないことが説明してある)
‘Taking root’in Japanese sounds like ‘staying in bed long.’
(「根付く」は「寝付く」に通じるため)
その『My 辞書』には、日本の日常生活の中で彼女が知った、
様々なことが書き連ねてあったのです。
彼女にとって『覚えにくい漢字』や『まちがえやすい言葉』、
さらには『アクセントの違い』も沢山書いてありました。
もっと驚いたことがあります。
それは、その『My 辞書』の使い方です。
「『My 辞書』にかいたことばは、すぐ つかいます。
だいたい5かい、いろいろなひとにつかいます。
As often as possible.(できるだけ何回も)」
…と、彼女は言うのです。
「それは良いことですね」と私は頷いたものの、
小さな疑問が頭に浮かびました。
「でも、お葬式での表現は どうやってすぐに使うの?
そんなに度々あることではないでしょう?」
と訊くと、キャサリンは微笑んで答えました。
「そのときは、ともだちや だれかに すぐ おしえます。
To teach is to learn, you know ?
(教えることは学ぶことって言うでしょ?)」
「なるほど」と私は また頷きました。
自分で作った 自分のための 完全自己流の『My 辞書』…
それさえあったら、もしかすると分厚い参考書や高価な辞書よりも
便利かもしれませんね。
そして、その『My 辞書』に書かれた言葉、事柄、習慣のすべてを、
確実に全部身につけようと工夫している彼女の「実践力」に、
私は心を動かされました。

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